生前の遺影撮影について

出張撮影だけではまだ食っていけない駆け出しカメラマンのワタクシ、カメラ屋さんでバイトをしながら貯蓄の減少を防ぎつつ食いつないでいます。 カメラ屋さんのバイトで気になったことをお話ししたいと思います。 この数日、バイト中に目立ったお客様からの写真に関する相談が「遺影」に関すること。

大切な方とのお別れは、ある日突然訪れます。 現在では「終活」も一般化してきて、終活の一環として遺影を用意されていらっしゃる方もいらっしゃいますが、まだ少数派というのが現実です。 ご家族が亡くなられて葬儀までの短期間に遺影を用意しなければ…とカメラ屋にご相談に訪れるお客様は少なくありません。 そういったお客様のほとんどは、遺影用の写真のデータやネガをお持ちではなく過去に撮影したスナップ写真や運転免許証などをカメラ屋に持ち込んで、写真の複製データを作成して遺影を準備するのですが、複製データのもとになる写真に難があることが多いのです。 元のデータとして持ち込まれる写真は通常Lサイズと呼ばれる89mm×127㎜。 この大きさの写真に写っている故人の肖像をスキャナーで読み取りJPEG形式の画像データとして複製したものをプリントすることになります。 1枚の写真に故人1人が大きく写っているのであれば、それほどの問題はありません。 しかし、大勢の方と一緒に写った記念写真や、運転免許証の写真(24mm×30mm)のように小さな写真に写った故人の肖像をスキャナで読み取り遺影の一般的なサイズである四つ切(よつぎり)サイズ(254mm×305mm)か、A4サイズ(210mm×297mm)に引き伸ばすと画質が低下し不鮮明になってしまうことが少なくないのです。 そして集合写真や家族との記念写真では個人と一緒に写り込んでいる人を編集で削除する必要が出てきます。 また古い写真では色褪せしたり変色してしまっていることも少なくありません。 編集技術はそれほど難しいものではありませんが、手間と時間がかかり、ご注文から仕上がりまで軽度の編集で翌日、色褪せ・他の人物を消去して消えた部分の着衣を着せ替えるなどの作業が生じる場合は10日から2~3週間の時間をいただいています。 一般的に逝去からご葬儀までの日数は、平均で4日から5日ですから葬儀に遺影が間に合わないなんてことも在り得るのです。 そこで大切な方とのお別れに心残すことが無いように、「縁起でもない」とか「死ぬのを待っているようで気乗りしない」なんていっている場合ではないのです。

奇麗な写真で故人をお送りすることは体裁を整えるだけでなく、遺影を見たご遺族や参列者が故人との思い出を蘇らせるきっかけになる大切なツールであるとも言えます。 私の菩提寺の住職が「故人との思い出を語り合い残された縁者が親交を深め故人の思い出をしっかり心に残すことが供養になるのです」とお話されていたように、遺影は個人のためだけでなく、遺された人たちの為でもあるのです。

このようなことからNabe Photo Serviceでは、生前遺影の出張撮影サービスを提供させていただき、皆様の思い出づくりのお手伝いをさせていただいております。 30分5,500円から、お客様のご希望の場所に赴き、堅苦しいスタジオ撮影よりも慣れ親しんだ場所で自分らしい自然の姿を撮影させていただいております。 撮影は遺影用写真撮影のためだけに限らず、記念日などにご家族との記念撮影を兼ねるなど、ごく自然に撮影を行うことが出来ると考えております。

撮影させていただいたお写真は、高画質な画像データとしてDVDなどご希望の記録メディアに記録し、著作権フリーでご提供させているため逝去からご葬儀までの慌ただしい期間でも、お客様のご都合に合わせて写真プリントサービスを提供されているカメラ屋ならどこでも、プリントすることが可能となります。

大分長文になってしまったので、今回はこの辺りで生前遺影撮影のポイントを挙げてお話を結びたいと思います。

【生前遺影撮影のポイント】

●撮影時期は年齢は65~75歳くらいまでで健康な時

 外出が自由に出来、縁者との関係が密な時期に撮影することで 縁者の記憶に残る故人の印象との乖離を防ぎ思い出を蘇り易くすることがポイントです。  また高齢になりすぎたり、病気療養でやつれた姿は、縁者の故人にたいする記憶との乖離を増すだけでなく遺された縁者の悲しみを増幅させてしまいます。

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